初めての独立開業、オフィス選び、店舗選びは慎重に

独立開業時になくてはならない物の1つがオフィス環境や店舗。初めての起業や独立開業では、あまり深く考えずに、格好の良さや場所の良さ、快適さなどを理由に選んでしまいがちです。オフィスや店舗は会社にとって顔とも言える存在、また店舗の集客率を左右する存在でもある一方、身の丈に合ったオフィスや店舗でなければ後々苦労する可能性も出てしまいます。今回は初めての起業、独立開業でのオフィス選び、店舗選びに関する注意点をご紹介していきたいと思います。

初めての独立開業、オフィスコストは無理せず安めに

オフィスや店舗を探す際は、ついつい間取りや外観、ビルの築年数などを意識してしまいがちですが、起業したての時期にあまりこの点ばかりを重視するのも考えものです。例えば家賃の高いオフィス街の一等地ともなると、家賃分の経費を賄うだけでも一苦労することになってしまい、経営自体にマイナスの影響を与えてしまう可能性も出てきます。こんな余計なリスクを回避するためにも、まずは手頃な、自分自身のビジネスや身の丈に合ったオフィスで開業をして、ゆくゆくは規模を拡大していく方向で考えるのが得策でしょう。

敢えてこだわるとするならば商談、打ち合わせスペース

オフィスや店舗選びの際、セキュリティー面や外観の良さももちろん大切なのですが、メンバーの行き来や来客の多いビジネスの場合に欠かせないのは商談、打ち合わせスペースです。自分自身の身の回りのことばかりにお金をかけるよりも、お客様との商談や、ビジネスを前に進めるための打ち合わせスペースなどにお金をかける方が健全です。オフィスや店舗全体としてはコストも意識をしながら、メリハリをつける、かけるべき部分にはお金をかけ、節約する部分は節約するという意識も大切です。

不動産会社を通さずに直接交渉を進めるのも1つの手

もし気になるオフィスやテナントを見つけたとしたら、不動産会社を利用して契約交渉を進めるのも良いですが、オーナーや所有者と交渉が可能であれば、直接交渉をしてみるのも手の1つです。そうすることで仲介手数料が削減できる可能性もありますし、浮いた費用をビジネスに投資することもできます。また1つのオフィスだけでなんとなく決めてしまうのではなく、複数の候補をピックアップして、比較してから選ぶようにすることで、メリットやデメリットを冷静に見極める目を養うことにもつながります。

店舗を選ぶ際のコツ、注意点

店舗の場合、特に重要視されるのは立地条件です。周辺に住宅街はあるのか、駅からどの位の距離があるのか、一日の通行量の目安、また周辺に競争店はあるのかなど、候補地となる場所の情報は必ず集めておく必要があります。また1から2回程度の下見で決めてしまうのではなく、日中、夜間と時間を変えて何度か回数を重ねることで、これまで見えなかった店舗周辺の状況が見えてくることもあります。

人通りが多く、駅から近い場所が有利であると思われがちですが、業種によっても選び方は変わってきます。たとえ表通りに面した素晴らしい場所であったとしても、通行人の層と自らのビジネスがマッチしていなければ、それは好条件であるとは言えません。そこに集まる客層と自らの業種がしっかりと一致しているかどうか、ここを見極めた店舗選び、場所選びも重要なのです。

（寄稿者：nonnoさん）