ホームページ活用の営業術。仕事を獲得するには?独立開業した私の体験談
起業、独立開業の当初に最も不安になるといえば、やはりお金のこと。定期的に入ってくる収入がしっかりと確保できていれば何の不安もないと思いますが、起業した当初はそう簡単には進まないものです。そして中でも心配になるのが、仕事を確保するための営業活動に関すること。仕事を獲得するための営業活動に係る経費は地味に大きく、費用も計画よりかかってしまいがちです。今回はファイナンシャルプランナーとして起業、独立開業した私自身の経験を踏まえての体験談になりますが、私が行ったホームページ活用による営業術と効果を挙げたポイントについて、いくつかご紹介していきたいと思います。
【最も基本】まめにホームページを更新するとやはり良い
私からのアドバイスの1つ目は「ホームページをまめに更新する」ことです。とてもシンプルなアドバイスになってしまいますが、これが最も大切な事の1つだと思います。仮にホームページを開設したとしても、実際に人に見てもらわなければ何の意味もありません。せっかく費用をかけてホームページを製作したとしても、更新を怠れば宝の持ち腐れになってしまいます。
私たちは通常、インターネットで何かを探したり調べたりする時、ヤフーやグーグルなどの検索エンジンを使用します。そして、検索エンジンのロボットに良いホームページと判定、認識してもらうためには「まめなホームページの更新」が当たり前ですが、必要になってきます。まめなホームページの更新作業とは、具体的にはブログ(日記)更新などが挙げられます。私の場合、ブログの他に無料のノウハウ情報などを公開(現在は無料のユーザー登録制に変更)し、ユーザのアクセスを増加させる方法を選択しました。
こういったまめなホームページの更新作業は検索エンジンにおける検索結果の順位を上げてくれるきっかけにもなります。検索順位が上位にあるということは、検索をしたユーザーから閲覧してもらえる可能性が飛躍的にアップする結果にもつながります。しかしこれはあくまでもホームページの「SEO対策」をしっかりと行い、検索キーワードを設定しているという前提で書いていますので、この対策がまだの場合は、きちんとした構造のホームページを作るSEO対策を行うのも大事だと思います。
実は私自身のホームページも当初はSEO対策がまったくできておらず、Webの専門家の方に相談したことがありました。私の場合はたまたまターゲットとしていたユーザに対する競合が少ないという事もあり、約3ヶ月程度であるキーワードの検索結果において、トップ表示されるようになりました(起業する地域によっては対策及びその結果が得られるまでに時間がかかってしまう場合も十分認識しておくべきでしょう)。
お客様はサービス申し込みの判断材料として顔写真も重視している
Web専門家からのアドバイスの2つ目は「プロフィールに顔写真を掲載する」という事でした。インターネットのホームページを利用して営業活動を行うということは、実際に会ったことのない人に何かを依頼するわけですから、どのような人なのか?という点はお客様にとっても気になるもの。いくらサービスが充実していると謳ったとしても、信頼できなさそう、雰囲気の悪そうな人には依頼をしないというのが本音だと思います。
しかしこの点についても私は当初、ホームページに顔写真を掲載していなかった1人です。しかし改めて考えなおし、満面の笑顔の顔写真をホームページに掲載したというだけで、お客様からの依頼が増加したのも紛れもない事実です。ホームページで問い合わせを行ってくれたお客様にその理由を伺ってみたところ、サービスうんぬんよりも、何となく「頼みやすそうだったから」といった意見が多いのにも驚きました。これはまさに、「顔出し」による効果が現れている結果なのだと感じます。
素人の運営するホームページは離脱率が激高!
私たちがインターネットで何かを検索し、サイトを見た瞬間、すぐにブラウザの「戻るボタン(バック)」をクリックしてしまうことってありますよね?いわゆる「サイトからの離脱(直帰)」と言われるものです。
私からのアドバイスの3つ目は、「流入したWebページの印象ですべてが決まる」ということです。せっかく訪れてくれたWebページを離脱してしまう主な原因としては、「サイトが見づらい」「サイト全体としての信頼感が感じられない」などが挙げられます。これは人間の第一印象と同じように、ホームページの第一印象も重要であるということを物語っていると思います。
いくら素晴らしいサービスを打ち出していたとしても、訪れて最後までWebページを見ずに離脱されてしまっては何の意味もありません。私自身も一人のインターネットユーザーとして感じるのですが、やはりサイトを閲覧して汚かったり、見づらかったりと感じる場合には、そのWebページをすぐに離脱してしまいます。
重要なことは離脱率よりもコンバージョン(実際にサイトから商品を購入したりサービスを購入したりすること)ですが、離脱率を低下させていく事は目的とするゴールに導くための第一歩であると思います。心当たりを感じる方は思い立ったら即、修正・対応してみることをおすすめします。
今回はお金をかけずに行える営業活動の方法として、自社ホームページの活用とその注意点を自身の体験を踏まえてご紹介致してみました。参考になった、ならなかったは人それぞれの考えや置かれている状況によっても異なってきますが、1人でも多くの方の成功のきっかけとなれば幸いです。
著者・SPECIAL THANKS
佐藤 元宣
独立系ファイナンシャルプランナーとして子育て世帯から年配まで幅広い年齢層と分野で様々な相談に応じている。地元秋田県でファイナンシャルプランナー普及活動や情報も積極的に発信。
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